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ハローワーク紹介状とは【どうやってもらう?いつまでに送る?】
ハローワークの紹介状ってどうやってもらうの?
いつまでにどうやって送ればいいの?
ハローワークから紹介状をもらうには、職業相談窓口でお願いすると紹介状を出してもらえます。ハローワークから、なるべく早くに応募するように言われます。
紹介状を出してもらうと、その紹介があった時点で「職業紹介」の求職活動実績になります。
ただ、紹介状をもらったからといって、選考や面接に通りやすくなるわけではありません。
紹介状の正体は、助成金の申請書類だからです。
ハローワークから紹介状をもらって面接すれば求職活動実績。と思い込む人が多いかもしれません。でも、『雇用保険受給資格者のしおり』に書いてあるように、職業紹介事業者(転職エージェント)で紹介してもらうことも職業相談に当たります。
ハローワークの紹介状とは
※紹介状(左側)、選考結果通知(右側)
ハローワークが取り扱う求人(企業・事業者)に、求職者を紹介するための書類です。ハローワークの職業相談窓口で出してもらえます。
紹介状を出してもらったら、できるだけ早く企業に応募するように案内されます。一般的には2~3日、遅くても1週間以内に、応募書類(履歴書・職務経歴書)と紹介状を同封して企業に送ります。
紹介状は何に使うのか
- 求職者:ハローワークの求人に応募するために必要。
- 企業:求職者を雇用するともらえる助成金を、国に申請するときに必要。
紹介状は、求職者がハローワークの求人に応募するときに使います。それから企業側は、国に助成金を申請するために使います。そのため、求人票には「紹介状を持参のこと」などの文言が書かれています。
見たことある!
紹介状は求職者にメリットなし
ハローワークの紹介状というのは求職者にとって何のメリットもありません。紹介状を出してもらったからといって、面接が受かりやすくなるわけではないからです。
じゃあ、なんで紹介状なんてものがあるの?
ハローワークで求人している企業が助成金をもらうためです。
ハローワークで求人している企業は、紹介状を持った求職者を雇用すると国から助成金をもらえる仕組みになっています。
企業がもらえる助成金
- トライアル雇用助成金:職業経験が少なくて就職困難な求職者を雇用した企業を助成する目的。
- 特定求職者雇用開発助成金:母子家庭や高齢者、被災地の求職者などを雇用した企業を助成する目的。
- 地域雇用開発助成金:求人が少なくて雇用状況が厳しい地方の企業を助成する目的。
紹介状をもらうと求職活動実績
ハローワークから紹介状を出してもらうと求職活動実績になります。上の画像は私の雇用保険受給資格者証のスタンプですが、左下にある「紹介」のスタンプが紹介状を出してもらったときのものです。
紹介状を出してもらうと、紹介の時点で「公共職業安定所による職業紹介」にあたる求職活動実績なので、失業認定申告書の3-(1)に記入して申告できます。
職業相談から紹介は実績2回分
職業相談を受けたあとに、そのついでに紹介状を出してもらうと「相談」と「紹介」の2回分の求職活動とみなされます。ただ、実績2回分になったかどうかは、そのときに相談員に確認したほうが良いでしょう。
紹介状の企業との選考・面接を断っても実績
ハローワークから紹介状を出してもらったあとに、考え直して応募や面接を断ったとしても、紹介状をもらったときの「職業紹介」が求職活動実績です。
つまり、ハローワークの紹介を断っても求職活動実績であることに変わりありません。
紹介状のもらい方
- ハローワークの受付で職業相談を申し込む。
- 職業相談の窓口で求人を探してもらう。
- 良い求人があれば、相談員に「紹介状を出してください」とお願いする。
- 相談員が企業に連絡して、募集が続いていれば紹介状を出してくれる。
紹介状のもらい方は上のような手順になります。ハローワークの求人パソコンで求人を見つけた場合は、その求人票をプリントして職業相談窓口に持って行くと紹介状を出してもらえます。
紹介状をもらうのに必要なもの
- ハローワークカード(利用者カード)
- 雇用保険受給資格者証(失業保険受給中の人のみ)
なお、紹介状をもらうためにはハローワークカードが必要です。失業保険を受給中の人は、雇用保険受給資格者証を持って行くとスタンプをもらえます。
紹介状で応募する流れ
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)を作成する。
- 封筒に、紹介状→履歴書→職務経歴書の順に入れて、企業に郵送する。
- 企業側が選考に入り、選考に通過すると面接予定の連絡がある。
- 面接を受けに行く。
封筒は、応募書類を折ることなく入れられる大きさで、白色が望ましいです。どうしても封筒に入らない場合、紹介状の折り方は三つ折りにします。また、応募書類には添え状を付けたほうが企業の印象は良いでしょう。
企業に紹介状を持参する場合
ハローワークの指示によっては、紹介状を企業に持参する場合もあります。多くは、その場で面接になります。
紹介状を企業に持参するときは、その場で面接になることを意識して、面接にふさわしい服装・髪型で行くのがマナーです。
私服、普段着で紹介状を持参したらダメです。
紹介状を無視して応募した場合
ハローワークの紹介状を無視して、自分で勝手に応募すると、結局は企業から「紹介状を持ってきてほしい」と言われます。なぜなら、企業側は助成金を申請するために紹介状が必要だからです。
ハローワークで求人を見つけて応募するなら、必ずハローワークで紹介状を出してもらう必要があります。
ハローワークの紹介状の期限
ハローワークの紹介状には、とくに期限はありません。郵送期限もありません。(ハローワークからは2~3日のうちに送るようには言われます。)
ただ、紹介状の求人に応募する人は次々にいるでしょう。良い求人だと感じたなら、やはり早めに応募したほうが良いです。
紹介状は放置したらダメ
- 紹介状を放置すると、今後ハローワークから紹介してもらえなくなる。
- 紹介状の応募・面接を取りやめるときは、まず企業に連絡する。そしてハローワークにも連絡する。
ハローワークが「いつ、誰に、どこの企業の紹介状を出した」という履歴は、ハローワークのデータに残ります。何度も放置を繰り返すとハローワークから紹介してもらえなくなります。
紹介状を放置するという行動は、ハローワークのメンツをつぶします。そのため、取りやめる場合は必ず企業とハローワークに連絡しなければなりません。
紹介状のデメリット
- そもそも、選考や面接が有利になるものではない。
- 紹介状を取りやめたいときに、企業やハローワークに連絡しなければならない。
ハローワークの紹介状は企業のためにあるので、そもそも求職者にメリットはありません。それが一番のデメリットと言えます。
せっかく紹介状を出してもらったのに
紹介状をもらっては、いちいち応募して、面接して…というのを続けていくのは、精神的にもけっこう疲れるものです。
転職エージェントはこんなに楽
- 職歴や適性に合う求人を出してくれる。もちろん気に入らなければ断ってもよい。
- 応募書類をエージェントに出せば、面接までセッティングしてくれる。
- 企業の人事とつながりがあって内情に詳しいので、面接対策してくれる。
転職エージェントで転職活動するのは、ハローワークで紹介状をもらうよりもはるかに楽ちんです。
自分で応募しなくても、エージェントが応募書類を企業に渡してくれて面接を取り付けてくれます。その面接の対策も一緒に考えてくれます。
- なかなか面接まで進まない。
- ハローワークでの求職活動に疲れた。
- より良い求人に出会いたい。
このような場合は、転職エージェントも併せて利用すると転職の成功率が上がるでしょう。より良い条件(給料や職場環境など)で就職できる可能性も広がります。
まとめ
- ハローワークが取り扱う求人(企業・事業者)に、求職者を紹介するための書類。ハローワークの職業相談窓口で出してもらえる。
- 紹介状を出してもらったら、2~3日、遅くても1週間以内に、応募書類(履歴書・職務経歴書)と紹介状を同封して企業に送る。
- 紹介状は、求職者がハローワークの求人に応募するときに使う。企業側は、国に助成金を申請するために使う。
- ハローワークの紹介状というのは求職者にとって何のメリットもない。紹介状を出してもらったからといって、面接が受かりやすくなるわけではない。
- ハローワークから紹介状を出してもらうと求職活動実績になる。
- 紹介状を企業に持参するときは、その場で面接になることを意識して、面接にふさわしい服装・髪型で行くのがマナー。
- ハローワークの紹介状には、とくに期限はない。郵送期限もない。
- 転職サイトで求人に応募する方法や、セミナーを受講する方法でも求職活動実績にできる。ハローワークにこだわらず、転職サイトを併用したほうが効率的。